top of page

【徹底解説】川を渡れば給料が変わる?保育士の「地域区分」大改革で、私たちの働き方はどうなる?

  • 4月7日
  • 読了時間: 4分

こんにちは、すずらんチャイルドケアの太田です。


日々、子どもたちの成長を支えている保育士の皆さん。

お仕事探しやキャリアを考える中で、


「お隣の市の園の方が、基本給が数万円も高い…」


「橋を一本渡って東京の園に行くだけでお給料が上がる」


なんていう不思議な現象を耳にしたことはありませんか?


実は今、この「地域によるお給料の格差」を解消するための大きなルール変更が、

国(こども家庭庁)で検討されています。


今回は、

埼玉県と東京都の事例などを交えながら、

現場の皆さんに直結する「保育公定価格の新補正ルール」について、

わかりやすいたとえ話で解説します!


1. そもそも「地域区分」ってなに?


保育園の運営費は国から支給されますが、

その中には保育士さんの「人件費」が含まれています。


この人件費には、「地域区分」というランクが設定されています。


これまでは「国家公務員の手当」のルールをそのまま使っていましたが、

これが現場の実情とズレていたのが問題でした。


2. お給料の格差を「ケーキ」で例えると?


今の状況を、保育現場の皆さんにも分かりやすくケーキで例えてみます。


ある県に、お隣同士の**「A市」「B市」**があります。


どちらの園の先生も、全く同じ「1ホール分の仕事」をしています。


  • 都会に近いA市: 「物価が高いから」と、1.2ホール分の大きなケーキがもらえます。


  • お隣のB市: 「少し離れているから」と、1.0ホール分の普通のケーキしかもらえません。


B市の先生は思います。


「毎日、橋を一本渡ってA市の園に行くだけで、もらえるケーキ(お給料)が増えるなら、そっちで働こうかな…」



これが、今多くの自治体で起きている**「保育士さんの流出問題」**です。


3. 【実例】埼玉 vs 東京の「年収40万円」の壁


特に深刻なのが、埼玉県と東京都の境界線エリアです。


  • 東京都(例:板橋区・足立区など): 地域区分は最高の20%

  • 埼玉県(例:戸田市・川口市など): 地域区分は15%


荒川を挟んだお隣同士なのに、この「5%」の差が大きく響きます。月給にすると数万円、ボーナスを含めると年収で約40万円もの差が出ることがあるのです。


これには埼玉県の知事も「これでは埼玉の保育士さんがみんな東京へ行ってしまう!」と、国に対して強く改善を求めてきました。


4. これからどう変わる?「新補正ルール」の注目ポイント


こども家庭庁が検討している新しいルール(新補正ルール)では、

これまでの「お役所の壁」を取り払おうとしています。


① 「県境」を越えて調整ができるように!


今までは同じ県内での調整がメインでしたが、

今後は「県が違っても、隣の市のお給料が高いなら、うちも少し上げよう」

という柔軟な対応が検討されています。


② 「通勤する人」の流れをチェック


その地域に住んでいる人が、

どれだけお給料の高い地域(東京など)へ働きに出ているか(通勤者率といいます)を調査し、それに応じて運営費を上乗せする仕組みが考えられています。


5. いつから変わるの?


この新しい仕組みは、

2026年度から少しずつ準備が始まり、

2027年度からの本格スタートを目指して議論が進んでいます。


最後に


今回のニュースは、

皆さんの専門性が「どこで働いても正当に評価される」ための大きな一歩です。


「住んでいる場所」のせいで損をすることなく、

大好きな地域で安心して働き続けられる。


そんな環境が整うことで、

子どもたちにもより良い保育を届けることができるようになります。


これからも、保育現場に役立つ最新ニュースを分かりやすくお届けしていきます。


執筆:すずらんチャイルドケア事務局

保育士さんのキャリアと、より良い職場環境づくりを応援しています。


最後までご覧いただきありがとうございました。


すずらんチャイルドケアでは保育士等キャリアアップ研修をはじめ、


・処遇改善等加算解説セミナー

・不適切保育防止対策セミナー

・選ばれる園になるために今やるべき運営見直しセミナー


など、多数のセミナーを行っております。


ご興味のあるセミナーがあればぜひご参加ください。

詳しくはホームページまで




コメント


bottom of page