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キャリアアップ研修が「受けさせただけ」で終わる園は伸びない

  • 4月1日
  • 読了時間: 8分

※本投稿はYouTubeでラジオ配信した動画をAIで要約したものです。ラジオで視聴したい方はこちらをご覧ください



保育施設の経営者が今こそ考えたい、

“研修を園の力に変える”ということ



3月の「保育施設リーダー向けラジオ浅ズバ」では、


「キャリアアップ研修が消化型で終わる園は伸びない。受けさせただけで満足していませんか?」


というテーマで、太田さんと浅倉先生が話をされていました。


このテーマは、理事長・園長にとって、とても大事な話です。

なぜなら今、多くの園で


「とりあえず受けてもらう」

「加算のために受ける」

「受けたあと、そのまま」


ということが起きているからです。


でも、本来の研修はそれではもったいない。


研修は、園の質を上げるためのものであって、修了証を集めるためだけのものではない。これが、今回の放送の大きな柱でした。



今回の放送で、まず何が話されたのか



最初に太田さんは、4月になると新年度が始まり、年間の研修計画を立てる園が多いことに触れながら、今の園ではキャリアアップ研修が「消化型」になっていることが多いと話していました。


たとえば、

  • とりあえず受けさせている

  • 加算のために受けている

  • 受け終わった後の振り返りがない

  • 学んだ内容を園内で共有していない

  • 役割や配置に反映されていない

こうした状態では、

せっかくの研修がその場だけの“点”で終わってしまうと説明されていました。



「それは、誰のための研修ですか?」


放送の中で、太田さんが特に大事だと話していたのが、

“誰にとっての研修なのか”

という視点でした。


その研修は、

  • 本人の成長のためなのか

  • 園全体の質向上のためなのか

  • 制度対応のためなのか

ここがあいまいなままだと、

どれだけ研修を受けても、園としての変化にはつながらない。


そういう問題提起がされていました。


これは経営者にとってとても重要です。

なぜなら、研修の意味づけを決めるのは、現場任せではなく、経営と運営の側だからです。



「制度そのものが、ちゃんと理解されていない」


浅倉先生は、キャリアアップ研修そのものより前に、

制度の意味が十分に理解されていないことが一番大きな問題だと話していました。

国が制度を作っても、現場では

  • 何のための制度なのか

  • どういう考え方で作られたのか

  • なぜこの研修が必要なのか

が十分に伝わらないまま運用されてきた部分がある、という話でした。


そしてその結果、

「研修=手当をもらうためのもの」

という受け止め方が強くなってしまったと指摘していました。



なぜ「受けっぱなし」が起きるのか


浅倉先生は、受ける側の先生たちが

「なんで受けるの?」

「受けたあと、どうするの?」

と感じてしまうのは当たり前だと話していました。


なぜなら、

  • 受けさせる側もよく分かっていない

  • 受ける本人も目的が分かっていない

  • 受けた後に何を期待されているかが明確でない

からです。


もし理由が「受けないと加算が取れないから」だけなら、

職員の中では“お金のために受ける研修”になってしまいます。

すると、そこに園の質向上という目的は入りにくくなります。



本来のキャリアアップ研修は、何のためにあるのか


浅倉先生は、本来のキャリアアップ制度は、

キャリアパス制度とつながっていると説明していました。


つまり本来は、

  • 職員がどんな段階で成長していくのか

  • その段階でどんな役割を担うのか

  • そのために何を学ぶのか

という流れの中に、研修が位置づいているはずだということです。


ミニ解説:キャリアパス

キャリアパスとは、働く人がこれからどんな力をつけて、どんな役割を担っていくかという“成長の道すじ”です。

たとえば、一般職 → 分野リーダー → 主任 → 園の中核のように、「次に何を目指すのか」が見える状態です。



でも現実には、「役職はあるのに役割がない」


ここで浅倉先生は、とても厳しいけれど大事なことを話していました。

それは、役職名はあっても、役割がはっきりしていない園が多いということです。


つまり、

  • リーダーという名前はある

  • 手当も出ている

  • でも、何をする人なのかが明確でない

こうなると、研修を受けても「で、私は何をすればいいの?」で止まってしまいます。


これは経営者目線でいうと、研修の問題というより、園の組織設計の問題です。


研修を園の力に変えるには

「園の課題」と「受ける内容」をつなげることが必要



浅倉先生が繰り返し話していたのは、研修を受ける前に、園として

  • 今の課題は何か

  • どこを改善したいのか

  • そのために誰に何を学んできてほしいのか

をはっきりさせる必要がある、ということでした。


たとえば、

「うちの園は食育が弱い」

「だから今回は食育分野を受けてもらう」

「帰ってきたら、食育リーダーとして園内で小さな研修をしてほしい」

ここまでつながっていれば、研修は“受けるだけ”で終わりません。



受ける前に、経営者が伝えるべきこと


今回の話を経営者向けに整理すると、

研修前に受講者へ伝えるべきことは少なくとも4つあります。


1. なぜあなたに受けてもらうのか


ただ順番だから、ではなく、

園の課題と本人の役割に関係があるから受けてもらう、と伝えることです。


2. どこを重点的に学んできてほしいのか


テキスト全部を丸ごと抱えるのではなく、

園として特に必要な視点を示して送り出すことです。


3. 受けたあと、何をしてほしいのか


共有なのか、小さな園内研修なのか、実践の見直しなのか。

ここがないと、学びは個人の中で止まります。


4. その学びは、園のどんな未来につながるのか

本人の成長だけでなく、園全体の質向上や組織強化につながると伝えることが大事です。




「研修の前に、この研修の意味を説明する」


太田さんは、自分たちの法人では、

キャリアアップ研修の前に“そもそもこの研修は何のための研修なのか”

を説明する動画を作って伝えていると話していました。


その中では、

  • ただ修了証を取るためではないこと

  • 将来の役割を担うために学ぶこと

  • 役割を果たすために必要な力を身につけること

  • だから主体的に学んでほしいこと

を伝えているそうです。


これはとても大事な実践です。研修が始まる前に、“意味づけ”をしているからです。



浅倉先生の提案

「研修の前に研修が必要」


今回の放送の中で、とても印象的だったのはこの言葉です。

「研修の前に研修が必要なんじゃないか」


つまり、

  • この制度は何のためにあるのか

  • キャリアパスとは何か

  • なぜこの研修を受けるのか

  • 園の課題とどうつながるのか

を、まず園長・理事長・主任・受講者が理解する時間が必要だ、ということです。


これはまさに経営の仕事です。制度の意味があいまいなまま、現場だけに「受けてきて」と言っても、園は変わりません。



受講後は、10分でもいいから園内で下ろす


浅倉先生は、受講後の園内展開についても、すごく現実的な話をしていました。

「忙しいから無理」ではなく、10分でも15分でもいいから、実行できる範囲でやることが大事だと話していました。


たとえば、

  • 研修レポートでポイントをまとめる

  • ミニ園内研修をする

  • 一つのテーマだけ共有する

  • 小さな実践改善から始める

こうした小さな行動でも、教えることが学び直しになり、

本人の理解も深まると語られていました。



経営者に求められるのは「支える人」になること


浅倉先生は、受講者本人に頑張らせるだけではダメで、

園長はその流れを支え、後押しする人にならなければならない

話していました。


これはとても大事です。


職員が研修を受けても、

  • 話す場がない

  • 試す場がない

  • 任せてもらえない

  • 誰も支えてくれない

なら、途中で止まります。


逆に、園長や理事長が

  • 意味を伝える

  • 役割を明確にする

  • 小さく実践させる

  • 続けられる環境をつくる

ことができれば、研修は園の資産になります。


今回の結論

キャリアアップ研修は

「受けたこと」ではなく

「園がどう変わったか」で見る



今回の放送を経営者目線でまとめると、結論ははっきりしています。

キャリアアップ研修は、受講させること自体がゴールではない。

園の課題解決と、職員の役割成長につながって初めて意味がある。


そして、そのために必要なのは、

  • 制度の正しい理解

  • キャリアパスの明確化

  • 役割の明確化

  • 受講前の意味づけ

  • 受講後の園内共有

  • 園長・理事長の後押し

です。



理事長・園長が今すぐ見直したいこと


最後に、今回の内容をふまえて、

経営者として見直したい点を整理すると、次のようになります。


1. うちの園では、なぜこの研修を受けるのか説明できるか


説明できないなら、まずそこからです。



2. 受けた人の役割は明確か


「リーダー」という名前だけで終わっていないかを見直したいところです。


3. 園の課題と受講分野がつながっているか


受講テーマが、園の弱みや課題に合っているかが重要です。


4. 受講後に共有する仕組みがあるか


10分でもいいので、学びを園全体に返す流れが必要です。



5. 園長自身が制度を理解しているか


ここがあいまいだと、全部があいまいになります。



まとめ


今回の放送で太田さんと浅倉先生が伝えていたのは、とてもシンプルです。


「受けさせた」だけでは、園は伸びない。

「学びを役割と実践につなげた」とき、初めて園は変わる。



キャリアアップ研修は、

加算のためだけにあるのではなく、

園の未来を支える人を育てるための仕組みです。


だからこそ、理事長・園長がやるべきことは、

「誰を受けさせるか」を決めることだけではありません。


なぜ受けるのか。

受けてどう育つのか。

受けた学びを、

どう園の力に変えるのか。


そこまで設計してこそ、研修は“消化”ではなく、経営に生きる人材育成になります。

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