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新講座のご案内|処遇改善等加算 年度途中の管理セミナー ―計画どおりに配れているか、ズレたらどう直すか―

1 日前
読了時間: 11分

まずはご案内動画をご覧ください(約28分)


▲ 処遇改善等加算の7つ目の新講座です。配分計画を出してから実績報告を出すまでの1年を、毎月どう回すのかだけを扱います。


処遇改善等加算の実務は、シンプルに言うと3つの仕事です。


仕事

時期

すること

計画する

4月・5月ごろ

配分計画を作る

配る

1年間

計画どおりに職員へ支払う

報告する

年度が終わったあと

実績報告書を出す


配分計画と実績報告は、行政に書類を出すので、どなたもとても気にされますし、骨が折れるところです。すずらんチャイルドケアでも、配分計画の立て方や、加算額をシミュレーションシートで出すセミナー、実績報告書の各欄の意味を学ぶセミナーをご用意しています。

ところが、真ん中の「配る」。配分計画を出してから実績報告を出すまでの、1年近い期間を扱う講座は、これまで業界の中に見当たりませんでした。

伴走支援や個別相談でご一緒している園から、実は多くいただくのが、この「配る時期にイレギュラーが起きたとき、どう対処すればいいのか」というご相談です。


  • 計画どおりに配っているつもりだったけれど、本当に合っているのか分からない

  • 年度末になって、足りないと分かった


ここからは、配る時期に実際に何が起きるのかを、5つの事例でお話しします。




配る時期に起きること|5つの事例

①加算額は、4月に決まるものではありません

国の通知のいちばん後ろにある用語の定義のページで、「見込み平均利用子ども数」は「各月初日の利用子ども数」をもとにすると説明されています。つまり、区分1の基礎分と区分2の賃金改善要件分の加算額は、毎月、その月の初日にいるお子さんの数で計算されています。

お付き合いのある園では、こんなことがありました。


時期

起きたこと

4月

お子さんは9名

7月

12名に増えた

8月

1歳児配置改善加算と障害児保育加算を新しく取得

結果

区分2の見込み額が、前の年より100万円以上増えた


4月の時点で前の年と同じ計画を立てていたら、そのままでは配りきれません。それが分かったのは、9月でした。

お子さんが増えることや、新しく加算を取ることは、予算が増えるのでよいことです。ただ、加算額が上がった分、最初に計画した配分も一緒に増やさなければなりません。もしこれに年度末に気づいたら、どうなるのか。それが次の事例です。


②加算が増えると、要件の「物差し」も伸びます

実績報告書の職員別の表の、合計行の下に、区分2と区分3の改善額のうち、基本給と毎月の手当で払った分が半分以上かを判定する欄があり、〇か✕が出ます。

先ほどの園では、4月の当初の配分計画で、毎月払いの割合が約51%でした。要件は満たしています。ところが、加算額が100万円以上増えたことで、同じ配分のままだと割合は50%を下回ってしまいます。

改善額の合計が増えれば、その半分の額も増えます。だから、同じ額を毎月払っていても、割合は下がってしまうのです。担当の方の配り方が悪かったのでは、まったくありません。物差しが伸びたので、配り方もそこで変えなければならないということです。

(2分の1要件と、区分3を毎月の手当で払うルールについては、区分3の配分ルールの記事でも詳しく解説しています。)

毎月の給食の発注にたとえると分かりやすいと思います。4月に決めた献立と人数で、1年間ずっと同じ量を発注し続ける園はありませんよね。お子さんが増えれば、発注数も増やします。処遇改善等加算も同じで、児童数が動けば、配る額もそこで見直していきます。

ただ、給食と違って、加算のほうは見直す仕組みを持っていない園が多い。そのため、実績報告書を作る年度末になって初めて、足りていないことに気づく、ということが起きています。


③気づく時期の問題|冬季賞与は、一時金を動かせる最後の場所

一時金を中心に配っていたため、2分の1要件に届かなかった園もありました。区分2と区分3の合計額の2分の1以上は、基本給か毎月の手当で払わなければなりませんが、そこが50%に届いていなかったのです。

これが分かったのは、年度が終わって実績報告書を出し、自治体から「毎月払いに直してください」と言われたときでした。でも、もう年度は終わっています。タイムマシンに乗って戻れるわけではないので、直しようがありません。

冬季賞与は、年度の中で一時金の額を大きく動かせる、実は最後の場所です。ここで払いすぎてしまうと、あとから戻せなくなります。ですから、冬季賞与を払う前に、区分2の賃金改善要件分から一時金としていくらまで払ってよいか、その上限を知っておく必要があります。

「うちは上限を出してから賞与を決めています」という園長先生は、私の見てきた範囲では、まだ少ないように思います。


④「足りなければ12月の賞与で」は、順番が逆です

伴走支援の中で、担当の方からいただいた実際のご質問です。


実績報告書で足りないと分かったら、12月の賞与で払えばいいですか?

考え方は正しいのですが、順番が逆なのです。実績報告書で足りないと分かるのは、年度が終わってから。その時点で、12月はとっくに過ぎています。

この形を続けると、毎年、前の年に払いきれなかった分を、翌年度の賞与で埋め合わせ続けることになります。その園でも、前年度の残額約50万円を翌年度に払う形が、何年か続いていました。

見るべきなのは、実績報告の時ではありません。11月の給与です。11月までにいくら払ったかが分かれば、12月の賞与で大きく調整し、3月の年度末には小さな最終調整を残すだけで済みます。


⑤人勧分|いつ、どう払うか

人勧分とは、人事院勧告に伴う公定価格の人件費の改定分のことで、全額を職員の賃金改善に充てることが要件になっています。

こども家庭庁が昨年12月に出した事務連絡で、国は3月中に職員へ支払うことを求めています。一方で、私がご一緒している園では、自治体からの入金が翌年度の5月・6月になり、夏季賞与で払う形が大半です。

ここで困ることが3つあります。


困ること

改定率は分かっても、実際に園に入ってくる額がいつ見えるのか

国は年度内の支払いを求めているが、実態は翌年度。どちらがよいのか

翌年度に払ったとき、給与明細と台帳で「前の年度の分」だと分かるようにしてあるか


人勧分の計算のしかたは、人勧分の支給・配分セミナーでお伝えしています。この「いつ、どう払うか」という段取りは、実は年度途中の管理の話なのです。




5つの課題の正体は、1つです

児童数の変化、要件の物差しの変化、冬季賞与、埋め合わせ、人勧分。ばらばらの課題に見えますが、正体は1つです。

今いくら払っていて、あといくら払えばよいのかが、年度の途中で見えていない。

これだけです。児童数が変わることも、職員が辞めることも、加算が増えることも、それ自体は悪いことではありません。起きるのが自然です。ただ、起きたときに累計を見直す仕組みがなかった。それが「ズレ」の正体です。

給食の発注と同じように、処遇改善等加算も、毎月の変化に合わせて見直していく。そのやり方を扱うセミナーが、これまでありませんでした。そこで、7つ目の講座としてつくりました。




講座のご紹介


◆処遇改善等加算 年度途中の管理セミナー◆

―計画どおりに配れているか、ズレたらどう直すか―

処遇改善等加算の講座シリーズの7つ目の新講座です。配分計画を出したあと、実績報告を出すまでの1年を、毎月どう回すのかだけを扱います。計画の立て方でも、実績報告書の書き方でもなく、その間の「配る」ための講座です。


自園について、3つの数字を持ち帰っていただきます



数字

1

今年度の区分2と区分3の年間見込み額の合計

2

その半分。基本給と毎月の手当で払わなければならない額

(講座では「2分の1の線」と呼びます)

3

冬季賞与で、区分2から一時金として払ってよい上限


この3つが手元にあれば、児童数が動いても、職員が辞めても、今どこにいて、あとどれだけ動かせるのかが分かります。数字の出し方は、途中の式を1つずつ追い、検算まで一緒に行います。


毎月続けるための道具|月次チェックシート

この講座のために新しく作った、月次チェックシート(Excel)をお渡しします。


入力するもの(黄色の欄)

自動で出るもの(緑の欄)

月初日の児童数

年間の見込み額

自治体に出す請求書の加算額

2分の1の線

給与明細の額

一時金の残りの上限、今月の判定(〇か✕)


慣れてくれば、毎月10分ほどの作業です。セミナーの中で、直近1か月分を実際に入れていただく時間を取ります。

✕が出ても、それは失敗ではありません。セミナーの段階で早く分かったということは、そこから対策が取れるということです。年度が終わってから気づいたり、年度末に慌てて3月に一時金をまとめて出したりしないように。早い段階で調整して、冬季賞与で自然な形で調整できるようにするのが、このセミナーです。


講座の流れ


部

内容

第1部

配る仕事の1年の地図

第2部

毎月の確認(月次チェックシートの使い方)

第3部

予定からズレたとき

(児童数の変化、職員の入退職、年度途中の加算の取得、区分3の対象者の変更など。対処の順番を1つずつ)

第4部

冬季賞与(上限の出し方、区分3を混ぜない、扶養の範囲で働く方への対応)

第5部

人勧分の段取り

第6部

年度末の締めと、翌年度の実績報告を楽にする準備


参加される方には、事前アンケートで「今こういうトラブルを抱えている」「ここに困っている」ということを伺い、セミナーの中でお答えします。


この講座で扱わないこと

この講座で扱うのは、区分2と区分3の年度途中の管理です。制度の基礎は超基礎セミナー、配分計画の立て方は配分計画セミナー、実績報告書の書き方は実績報告セミナー、人勧分の計算は人勧分セミナーで扱っています。重ねてはお話ししません。配分計画セミナーを受けていない方にも分かるよう骨格はお話ししますが、順を追って学びたい方は、そちらの講座もご検討ください。


こんな方に

  • 配分計画は出したけれど、年間の運用に自信がない方(初めて園長になった先生、処遇改善等加算がとにかく苦手な方)

  • 実績報告書を出したあと、自治体から指導を受けたり、返還や払い直しになったりした経験のある園の先生

どちらの方にも、「毎月これを見ればよい」という形をお持ち帰りいただきます。




日程・受講料

Zoomライブの日程


日程

時間

2026年 10月 23日(金)

17:10〜20:00

2026年 11月 10日(火)

17:10〜20:00

2026年 11月 17日(火)

17:10〜20:00

2026年 12月 3日(木)

17:10〜20:00


冬季賞与の前に間に合うよう、この時期に置きました。1月以降の日程は準備中で、12月ごろにご案内します。


受講料(いずれも税込)


受講方法

受講料

ライブ受講

9,900円

ライブ受講+見直し用のアーカイブ視聴

12,100円

オンデマンド視聴(ライブに出られない方)

12,100円


オンデマンド視聴は、配信日から翌月末までご覧いただけます。


教材

  • テキスト

  • 月次チェックシート(Excel)

  • 配分計画セミナーのシミュレーションシートと連動させたシート


受講後の個別Zoom相談

受講後に個別にご相談したい方には、個別Zoom相談をご用意しています。初回の面談は3,300円(一般価格は8,800円)です。園の現状をお伝えいただき、自治体の要綱なども見せていただければ、そこに合わせてご説明します。





この講座をつくった理由(収録を終えて)

処遇改善等加算は、国から職員のお給料を上げてもらうための人件費が配られているものです。国から園を通して職員に払うので、郵便物と同じです。○○先生宛ての郵便が園に届いたら、園はその先生に届けますよね。処遇改善のお金が届いたら、園は職員に支給しなければならない。人勧分も同じです。

ただ、このお金にはお財布が3つあって、区分1・区分2・区分3という性格の違うお金に分かれています。区分2と区分3は合計で2分の1以上を基本給か手当で払わなければならない、といった要件もあります。最後に、人件費がちゃんと配られているか、賃金の水準が保たれているか、区分2・3が一時金でまとめてではなく基本給や手当の中で払われているかを確認するのが、実績報告です。

お付き合いのある園を見ていると、配分計画のセミナーでシミュレーションを立て、実績報告書の書き方も分かる。そこまではよいのです。けれども、配っている時期にトラブルが出たときの対処ができていない。行政に出す書類はできているのに、本質的な運用のところで困っているのです。こうしたセミナーを行っているところは、探してみてもなかなか見当たりませんでした。

遠足と同じです。遠足の前には計画を立て、終わったら報告書を出しますよね。でも、遠足ですらいろいろなことが起きます。処遇改善等加算も、10数か月の配分の中で、職員が入ったり辞めたり、途中で入園するお子さんがいたり、新しい加算を取りに行ったりと、最初の計画どおりにはいきません。

そのときにどうするのかを学んでいないと、実績報告のときに「額が全然足りない」と気づくことになります。年度の途中で気づいて払い切れれば問題ないのに、それを把握する術がない。だから、年度途中の運用と、国がFAQなどでどういう対応を示しているのかをお伝えしたいと考えました。


計画して、途中の運用もチェックして、最終的に実績報告は、計画どおりと、途中の変化を書いて終了。これがあるべき姿だと思います。

冬季賞与でしっかり調整しておけば、年度末の3月には少しだけ一時金で払って調整すれば済みます。実績報告書は、そこまで積み重ねてあるので、予定どおりに書いて終わります。

業界にあまりない講座なので、注目されにくいかもしれません。けれども私は、これがいちばん大切な講座ではないかと思っています。今日の話の中に「思い当たる節がある」「一度ここで見直そう」という園がありましたら、ぜひお越しください。一緒に学び合いましょう。





お問い合わせ


特定非営利活動法人 すずらんチャイルドケア

人財育成部 部長 太田 宏彰


〒250-0862 神奈川県小田原市成田475-17 ゼフィールU201

TEL 0465-87-7649




ご質問はホームページのお問い合わせフォーム、または動画のコメント欄からもお受けしています。「ここが違うのでは」というご指摘も、ぜひお寄せください。


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